離乳食の最初の食べもの、何から?米がゆ→野菜→果物→牛肉の順番と進め方
離乳食の最初は何から?米がゆ→野菜→果物→牛肉と進める食材の順番、新しい食材を一つずつ3〜5日観察するコツ、とろみ・量・食べさせ方まで、離乳食初期の始め方を順にまとめました。
離乳食を始める時期になると、わくわくする気持ちと同じくらい迷いもやってきます。「じゃあ、最初に何を食べさせよう?」順番があるらしいけれど、米がゆからなのか、果物をあげてもいいのか、牛肉はいつごろなのか。調べるほど情報がばらばらで、かえって迷ってしまうこともありますよね。
まず大きな流れからお伝えすると、離乳食初期の最初の食べものはたいてい米がゆ(米のおかゆ)から始めます。そのあとは野菜 → 果物 → 牛肉などのたんぱく質の順で食材を広げていくのを基本の目安にするとよいです。そしてどの食材も一度に一つずつ、3〜5日ほど様子を見ながら増やしていくのがポイントです。
ただしこの順番は「絶対にこの通り」という決まりというより、よくすすめられる基本の目安です。赤ちゃんによって食べる量も、受け入れるスピードも違います。この記事では、食材をどんな順番で取り入れるか、新しい食材はどう観察するか、とろみや量はどのくらいから始めるかを順にまとめました。そもそも離乳食を始めてよい時期か気になる方は、離乳食を始めるサイン、こんなときが始めどきを先に読んでみてください。
離乳食の最初は、なぜ米がゆからなのでしょう?
離乳食初期の最初の食べものとして、米がゆが最もよくすすめられます。お米はグルテンを含まず、アレルギーを起こしにくいほうなので、まだ消化器官が未熟な赤ちゃんが初めて口にするのに負担が少ないからです。
最初の米がゆは、とてもなめらかにすりつぶして薄めから始めます。よく言う「10倍がゆ」のように水分の多い状態で。はじめは栄養をとることより、スプーンで食べる練習、そして新しい舌ざわりに慣れることが目的です。この時期の赤ちゃんの主な栄養は母乳やミルクからなので、離乳食を少し残したり嫌がったりしても、あまり心配しなくて大丈夫なことが多いです。
米がゆにある程度慣れたら、そこに野菜を一つずつ加えて食材の幅を広げていきます。最初が米がゆということだけ覚えておけば、その次の順番はぐっと追いやすくなります。
食材を進める順番:米がゆ → 野菜 → 果物 → 牛肉
食材を広げていく基本の順番は穀類(米) → 野菜 → 果物 → たんぱく質(牛肉など)です。この順番にはそれなりの理由があり、一つずつ見るとなぜこうすすめるのか納得できます。ただしこれは参考にする基本の目安で、赤ちゃんの状態や小児科の先生の案内によって変わることもある、と一緒に覚えておいてください。
1. 最初のスタート — 米がゆ(穀類)
いちばん最初は米がゆです。アレルギーの心配が少なく消化にやさしいので、最初の食べものとして定着しました。なめらかにすりつぶして薄めから始め、赤ちゃんの受け入れ具合を見ながら数日続けます。
2. 次は野菜
米がゆに慣れたら野菜を一つずつ加えます。ズッキーニ、ブロッコリー、チンゲン菜のようにやさしくて消化にいい野菜から始めることが多いです。野菜を果物より先に体験させるのには理由があり、それは次の順番につながります。
3. その次に果物
果物はたいてい野菜の次にすすめられます。果物の甘さに先に慣れると、比べて味の薄い野菜を受け入れにくくなることがあるので、野菜をある程度体験したあとに果物を加えるほうが無難だと考えられているからです。りんごや梨のように加熱してやわらかく用意した果物から少しずつ始めます。
4. 牛肉は思ったより早めに
「お肉はあと」と思いがちですが、牛肉はむしろ初期から取り入れるのがよいです。赤ちゃんが生まれるときに体にためておいた鉄分は、生後6か月ごろになると次第に減っていきます。そのため鉄分を補うのに、赤身のお肉である牛肉を離乳食初期の段階で加えることがすすめられます。なめらかにすりつぶすか細かくして、ほかの食材と同じように少しずつ様子を見ながら始めれば大丈夫です。
新しい食材は一度に一つずつ、3〜5日観察を
新しい食材を取り入れるときにいちばん大切な原則は一度に一つずつ与えることです。一つの新しい食材を3〜5日ほど単独で与えながら赤ちゃんの反応を見て、特に問題がなければ次の食材に進む、という進め方です。
いくつもの食材を一度に混ぜて与えると楽ではありますが、もし赤ちゃんに発疹などの反応が出たとき、どの食材が原因か突き止めるのが難しくなります。一つずつ時間をずらして与えると原因を見分けやすくなります。新しい食材はできるだけ午前中に与えるのがおすすめで、日中に赤ちゃんの状態を見守りやすいからです。
観察している間は、発疹、嘔吐、下痢、口のまわりが腫れるなどの反応がないか見守ります。こうした気になる反応が見られたら、その食材をやめて小児科に相談するのがよいです。逆に数日間とくに問題がなければ、その食材は赤ちゃんに慣れた食材として定着したということなので、次の新しい食材に進んで大丈夫です。
とろみと量、食べさせ方はこんなふうに
順番と同じくらいよく迷うのが「どのくらい薄く、どのくらいの量」を与えるかです。初期はとても薄いおかゆから始めて、赤ちゃんが慣れる具合に合わせて少しずつとろみをつけていきます。はじめから固くする必要はありません。
量も少しからです。ひとさじふたさじから始めて、赤ちゃんの受け入れ具合を見ながらゆっくり増やします。離乳食初期はおなかを満たすより食べる練習が目的なので、残したり顔をしかめたりしても自然な過程です。食べさせるときは、赤ちゃんを腰が支えられる姿勢で座らせ、スプーンで下唇にそっと当てて、赤ちゃんが自分から口に入れるのを待ってあげるとよいです。
下の表は、離乳食初期のとろみ・量・タイミングをおおよその目安としてまとめたものです。決まった正解というより、始めるときに参考にする目安として見てください。赤ちゃんによってスピードが違うので、数字にとらわれすぎなくて大丈夫です。
| 項目 | 離乳食初期のはじめごろの目安 |
|---|---|
| とろみ | とても薄いおかゆ(10倍がゆほど) → 慣れたら少しずつとろみを |
| 1回の量 | ひとさじふたさじから → 反応を見ながら少しずつ |
| 新しい食材 | 一度に一つずつ、3〜5日観察(できるだけ午前) |
| 食べさせ方 | 腰を支えて座らせスプーンで・主な栄養は母乳やミルク |
順番は、必ずこの通りに守らないといけない?
基本の目安はありますが、細かい順番まで一つも間違えてはいけない決まりではありません。よく迷う二つだけ取り上げます。
一つめ、「果物を先にあげてはだめ?」だめというより、野菜の次をおすすめしています。甘さに先に慣れると野菜を受け入れにくくなることがあるからです。すでに果物を少しあげたことがあっても大変なことにはならないので、これから野菜も続けて添えていけば大丈夫です。
二つめ、「牛肉はあとでは?」これはむしろ逆で、鉄分のために初期から取り入れるのがよいとお伝えしました。お肉だから負担そうと後回しにしがちですが、なめらかに用意して少しずつ様子を見ながら与えれば、初期の段階でも十分に始められます。
こんなときは小児科へ
離乳食はたいてい順番に沿ってゆっくり増やしていけば大丈夫ですが、下のようなサインが見られたら、一人で判断するより小児科で確認するほうが安心です。とくに新しい食材を与えたあとに出る気になる反応は、そのままにせず見守ってあげてください。
- 新しい食材を食べたあとに発疹、じんましん、嘔吐、下痢が出た
- 唇や顔、目のまわりが腫れる、いつもと違って見える
- 離乳食を食べたあと呼吸を苦しそうにする、ぐったりする
- 食材を飲み込むときによくむせる、激しくせき込む
- 特定の食べものを食べると、繰り返し同じ反応が出る
とくに顔・唇・舌が腫れたり、呼吸を苦しそうにする反応は、重いアレルギー(アナフィラキシー)のことがあります。このときは受診を待たず、すぐに救急(日本では119)に連絡するか救急外来へ向かってください。アレルギー反応や飲み込み(窒息)に関する詳しい備えはこの記事では深く扱っていないので、この点が心配な方は、あらかじめ小児科でうちの子に合った案内を受けておくことをおすすめします。離乳食を食べたあとに繰り返し吐くのが心配な方は、ミルクを飲んで吐く赤ちゃん、原因と対処も参考になります。
新しい食材を記録しておくと観察がラクに
新しい食材を一つずつ3〜5日観察していると、「この野菜はいつ初めてあげたっけ」「あの日、少し発疹があった気がする」と記憶が混ざりやすくなります。新しい食材を与えた日付と赤ちゃんの反応をそのつど簡単に残しておくと、あとで気になる反応が出たとき、どの食材が原因か見分けやすくなります。
そんなときすくすくぱしゃに離乳食の記録を残しておくと、新しい食材をあげた日付とその日の反応を写真と一緒に少しずつ集めておけます。あとで小児科で相談するときも「いつ何を食べてどうだったか」をすぐに見せられるので、会話がぐっとスムーズになります。
よくある質問
離乳食の最初に、米がゆ以外をあげてもいいですか?
米がゆはアレルギーの心配が少なく消化にやさしいので最初の食べものとしてよくすすめられますが、赤ちゃんの状態によっては別の穀類から始めることもあります。何を先にあげるか迷うときは、小児科でうちの子に合った案内を受けてみるとよいです。
新しい食材をあげた日、いつもより少しぐずります。アレルギーでしょうか?
ぐずる理由はさまざまで、それだけでアレルギーとは言いにくいです。ただ発疹・嘔吐・下痢・腫れのような反応が一緒にあるなら、その食材をやめて小児科に相談してください。はっきりしないときは専門家が直接見て判断するのが安心です。
離乳食を始めたのに、よく吐き出してあまり食べません。
初期は新しい舌ざわりに慣れず吐き出すことはよくあります。この時期の主な栄養は母乳やミルクなので少し残しても大丈夫なことが多いです。量を減らして数日ゆとりをもって、また試してみてください。ずっと嫌がったり体重が心配なときは小児科に相談を。
牛肉を初期にあげても本当に大丈夫?
はい、むしろ鉄分を補うために初期からすすめられる食材です。なめらかにすりつぶすか細かくして、ほかの新しい食材と同じように一つずつ3〜5日観察しながら始めれば大丈夫です。
最後にまとめると
離乳食の最初は米がゆから始めて、野菜 → 果物 → 牛肉の順で食材を広げていくのが基本の目安です。牛肉は鉄分のために初期から取り入れるのがよく、どの食材も一度に一つずつ3〜5日観察しながら増やしていくのがポイントです。とろみはとても薄く、量はひとさじふたさじから始めて赤ちゃんのスピードに合わせていけば大丈夫です。
なにより、この順番は「絶対にこの通り」ではなく参考にする基本の目安であること、そして赤ちゃんによって食べる量やスピードが違うことを覚えておいてください。新しい食材を与えたあとに発疹・嘔吐・下痢・腫れのような気になる反応が見られたら、その食材をやめて小児科に相談すること。これ一つを守るだけでも、離乳食の始まりがぐっと心強くなります。