赤ちゃんとの帰省 月齢別の持ち物リストと祖父母宅の安全な寝床づくり

シルバーウィークの帰省に向けて、月齢別の持ち物リストと、祖父母宅で赤ちゃんが安全に眠れる寝床のつくり方を、こども家庭庁・消費者庁の情報をもとにまとめました。

赤ちゃんとの帰省 月齢別の持ち物リストと祖父母宅の安全な寝床づくり

2026年のシルバーウィークは9月19日から23日までの5連休。11年ぶりの大型連休ということもあり、帰省や移動で例年より混み合いそうです。赤ちゃん連れの帰省は「何を持っていけばいい?」「祖父母の家で安全に寝かせられる?」の2つが特に悩みどころ。この記事では、月齢別の持ち物リストと、祖父母宅での寝床のつくり方を先にお伝えします。荷物は月齢に合わせて絞り、寝る場所は「あお向け・平らで固い」を軸に整える。この2つが準備の柱になります。

赤ちゃんによって必要なものや過ごし方には差があります。無理のない範囲で、できるところから準備していきましょう。

ベビーベッドであお向けで眠る赤ちゃん

帰省の準備、まず何から始める?

最初にそろえたいのは、月齢に関わらず共通して必要になる「書類」です。母子健康手帳・健康保険証・乳幼児医療証は、帰省先で急に受診が必要になったときに欠かせません。ふだん使っている診察券とあわせて、すぐ取り出せる場所にまとめておくと安心です。かかりつけ以外で受診する場合に備えて、飲んでいる薬やアレルギーのメモがあると、医師に状況を伝えやすくなります。

書類を先に確保したら、あとは荷物です。ここからは月齢の段階ごとに、持ち物を分けて見ていきましょう。

月齢別の持ち物リスト、何を持っていく?

持ち物は「新生児期」「離乳食期」「歩き始め」の3つの段階で変わってきます。下の表は目安です。滞在日数や移動手段に合わせて増減してください。

段階

特に必要なもの

新生児期(〜生後5か月ごろ)

おむつ・おしりふき・肌着や着替え多め・授乳ケープや調乳用品(粉ミルク・哺乳瓶・お湯)・ガーゼ・抱っこ紐・おくるみ

離乳食期(生後5〜6か月〜)

上記に加えて、ベビーフード・使い慣れたスプーン・食事用エプロン・こぼれ対策の敷きもの・こまめな水分用のマグ

歩き始め(1歳前後〜)

動きやすい服・靴下や室内履き・お気に入りのおもちゃや絵本・手拭き・少量のおやつ

全段階で共通

母子健康手帳・健康保険証・乳幼児医療証・体温計・常備薬(かかりつけ処方分)・爪切り・保湿剤など、ふだんのケア用品

着替えは「思ったより1〜2セット多め」が目安です。吐き戻しや食べこぼし、おむつ漏れで、予想以上に汚れることがあります。逆に、絶対に使うとは限らないものを詰め込みすぎると、移動そのものが負担になります。次の章で、持参と現地調達の線引きを整理します。

持っていくもの vs 現地で買うもの、どう分ける?

荷物を軽くするコツは、「現地で買えるもの」と「使い慣れたものでないと困るもの」を分けて考えることです。おむつ・おしりふき・粉ミルク・ベビーフードなどの消耗品は、帰省先の近くにドラッグストアやスーパーがあれば現地で買い足せます。移動分だけ持って、まとめ買いは現地で、と決めるとバッグがぐっと軽くなります。

一方で、飲み慣れたミルクの銘柄、肌に合う保湿剤、いつものおしゃぶりやタオルなど、切り替えると赤ちゃんが嫌がりやすいものは持参が基本です。帰省先の店で同じ商品が手に入るかは事前に調べておくと迷いません。届けてもらえるなら、かさばるおむつなどを配送で先に送っておく方法もあります。

祖父母宅の「寝る場所」はどうつくる?

持ち物と同じくらい、いえ、それ以上に大切なのが寝る場所です。ふだんと違う環境でも、あお向けで、平らで固い場所に寝かせるという基本は変えないでください。こども家庭庁は、1歳になるまでは寝かせるときにあお向けにすること、身体が沈まない硬めで平坦な布団やマットレスを使うことを、乳幼児突然死症候群(SIDS)や睡眠中の窒息を防ぐポイントとして挙げています。柔らかいクッションや傾斜のあるマットレスは避けるよう案内されています。

祖父母宅で使える寝床の選択肢としては、ベビーベッドや折りたたみの簡易ベッド、ベビーサークルがあります。実家にベビーベッドがなければ、レンタルを利用したり、帰省先の一角を片付けて赤ちゃん専用の平らなスペースをつくるのも一つの方法です。消費者庁も、就寝時の窒息事故を防ぐ工夫として、できるだけベビーベッドで寝かせることを勧めています。大人の生活動線から少し離れた、静かで平らな場所を確保しておきましょう。

祖父母宅の安全な寝床づくりチェック図

帰省先で見落としがちな寝床の落とし穴は?

ふだんの家では気をつけていても、祖父母宅では思わぬものが赤ちゃんの周りに残っていることがあります。寝かせる前に、次の点を一つずつ確認してみてください。

  • 顔の近くの物を取り除く:ぬいぐるみ・枕・タオル・厚手の掛け布団は、顔にかぶさると窒息につながる恐れがあります。こども家庭庁は1歳になるまでは掛け布団を使わず、スリーパーなどの着るものや空調で寒さを調整する方法を紹介しています。掛けるなら、赤ちゃんが自分で払いのけられる軽いものにしましょう。

  • ひも状・小さな物に注意:ブラインドやカーテンのひも、電気コード、祖父母の常備薬やボタン電池、小さな飾りなどは、首に巻き付いたり誤飲したりする危険があります。手の届く範囲から遠ざけてください。

  • ソファや大人用布団での添い寝を避ける:柔らかいソファや大人の布団での添い寝は、赤ちゃんが挟まれたり、大人が体を寄せて圧迫したりする事故につながりやすい環境です。添い寝をする場合も、赤ちゃんは平らで固い専用の寝床に寝かせるのが安心です。

慣れない場所ほど、寝かせる前のひと確認が効きます。ここが帰省の準備でいちばん手を抜けないところです。

移動と体調管理で気をつけることは?

混雑するシルバーウィークは、移動中の休憩や授乳のタイミングも計画に入れておくと安心です。長距離移動のこまかな注意点は別の記事に譲りますが、こまめな水分補給と、暑さ寒さの調整はどの月齢でも共通の基本です。慣れない環境では、ふだんより疲れが出たり、リズムが崩れたりすることもあります。

そんなときに役立つのが、いつもの記録です。帰省中も授乳やミルク、睡眠、体温などを話すようにすくすくぱしゃにメモしておくと、小さな変化に気づきやすく、離れて暮らす祖父母とも同じ画面で見守れます。「昨日より授乳の間隔が空いた」「よく眠れていない」といった気づきが、受診の判断や家族での相談にもつながります。発熱が続く、繰り返し吐く、水分がとれずぐったりしているなど、気になる様子が続く・ひどい場合は、無理をせず帰省先の小児科や休日診療に相談してください。

よくある質問

Q. 実家にベビーベッドがありません。どうすればいい?
ベビーベッドのレンタルを利用する、帰省先の一角を片付けて平らで固いスペースを用意する、といった方法があります。大切なのは、あお向けで沈み込まない場所を確保することです。

Q. おむつやミルクは全部持っていくべき?
移動分を持ち、残りは現地のドラッグストアなどで買い足す方法がおすすめです。ただし飲み慣れたミルクの銘柄など、切り替えにくいものは持参が基本です。

Q. 祖父母が「うつ伏せの方がよく寝る」と言います。
医学上の理由でうつ伏せをすすめられている場合を除き、1歳になるまではあお向けが基本と案内されています。心配なことは、帰省前にかかりつけの小児科に相談しておくと、家族にも伝えやすくなります。

まとめ

赤ちゃんとの帰省は、「月齢に合わせて持ち物を絞る」ことと、「祖父母宅であお向け・平らで固い寝床を整える」ことが2本の柱です。消耗品は現地で買い足し、書類と使い慣れたものは持参する。寝る前には顔の近くの物を取り除き、ソファや大人用布団での添い寝は避ける。準備を少しずつ進めて、家族みんながほっとできる連休になりますように。

参考にした資料

  • こども家庭庁「赤ちゃんが安全に眠れるように 〜1歳未満の赤ちゃんを育てるみなさまへ〜」https://www.cfa.go.jp/policies/boshihoken/kenkou/sids/

  • 消費者庁 子どもを事故から守る「就寝時の窒息事故に気を付けましょう」https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/child/project_001/mail/20221028/