百日の赤ちゃんがもう寝返り、早めの寝返りと必ず整えたい睡眠の安全

百日ごろにもう寝返りする赤ちゃん、早すぎないかと心配になりますよね。早めの寝返りが正常の範囲である理由と、寝返りが始まったら変えたい寝床の安全を一緒にまとめました。

百日の赤ちゃんがもう寝返り、早めの寝返りと必ず整えたい睡眠の安全

「まだ百日なのに、横に何度も体をひねっていたら、今日ついに寝返りしちゃいました。」ほかの赤ちゃんは4か月、5か月で始めるというのに、うちの子だけやけに早い気がして、誇らしいような、ちょっと心配なような。こんなに早い寝返りは大丈夫なのでしょうか。

まず、安心していただける話から。寝返りはふつう生後4〜6か月ごろに始まりますが、早い赤ちゃんは3〜4か月、つまり百日ごろにすることもあり、これも広く見れば正常の範囲です。ただ、この時期に親が焦ることより、ずっと大切にしたいことが一つあります。それが寝床の安全です。赤ちゃんが自分で寝返りを始めると、寝かせ方を少し変える必要があるからです。

マットに仰向けで寝て脚を上げ、体を横に向けている百日ごろの赤ちゃん

百日で寝返りは早すぎるのでしょうか?

結論からいうと、早めではあっても心配することではありません。百日はだいたい生後3か月ほどなので平均より少し早いスタートですが、発達の早い赤ちゃんはこのころ寝返りをすることもあり、それも正常の範囲と見ます。発達の時期はきっちり決まった正解ではなく広い範囲で、赤ちゃんによって1〜2か月の差はよくあることだからです。

反対に、百日を過ぎても寝返りの気配がないからといって遅いわけでもありません。寝返りを遅く始める赤ちゃんも多く、たいてい6か月ごろまでは余裕をもって見守ります。早くても遅くても、それ自体で発達の優劣を示すサインではない、ということです。

寝返りはふつう4〜6か月だが早い赤ちゃんは百日ごろから始まり、どれも正常の範囲であることを示す時期の図

首すわりから寝返り、寝返り返りまで、月齢別にいつごろかという全体の流れが気になる方は、首すわり・寝返りの時期を月齢別にまとめた記事に表で載せているので、あわせてご覧ください。この記事では、百日でもう寝返りする赤ちゃん、そしてそのときから変わる寝床の安全に絞ってお話しします。

なぜある赤ちゃんはこんなに早く寝返りするの?

同じ月齢でも寝返りを始める時期がちがうのは、赤ちゃんごとに生まれ持った条件がちがうからです。首や背中、肩の筋肉に早く力がつく赤ちゃんもいれば、体をよく動かして遊ぶ活動量の多い気質の赤ちゃんもいます。起きているときにうつ伏せで遊ぶ時間が多かったことも、筋肉の発達に影響します。

おなかを床につけてうつ伏せになり、顔を上げて絵カードを見ている赤ちゃん

一つ、よくある誤解にふれておきます。早く寝返りするからといって、あとでより上手に歩いたり賢いわけではありません。反対に、少し遅いから遅れているわけでもありません。寝返りの時期は、ただ体が準備できる速さのちがいであって、赤ちゃんの発達の力を前もって知らせる成績表ではないのです。ですから、うちの子が早いから特別すごいわけでも、よその子が早いからうちの子が劣っているわけでもない、と気楽に考えて大丈夫です。

寝返りが始まったら、まず寝床を見直して

実はこの時期にいちばん気をつけたいのがここです。赤ちゃんが自分で寝返りを始めると、寝ている間にうつ伏せになることがあるからです。まだ体を自由に支えられない時期にうつ伏せで寝ると、乳幼児突然死症候群(SIDS)や窒息のリスクにつながることがあるため、寝返りは寝床の安全を見直す転換点になります。こわがらせたいのではなく、いくつか気をつけるだけでずっと安心できる、という意味です。

寝返りが始まったあとの安全な寝床チェック4つ — 仰向けで寝かせる、布団・枕・人形を片づける、かたく平らなマットレス、おくるみ卒業

1. 寝かせるときはいつも仰向けで

昼寝でも夜でも、1歳になるまでは赤ちゃんを仰向けにまっすぐ寝かせるのが基本です。寝返りを始めていても、寝かせるときの最初の姿勢はいつも仰向けにします。横向きで寝かせるのも、赤ちゃんが簡単にうつ伏せになりやすいのでおすすめしません。

2. 自分で寝返りする赤ちゃんなら、一晩じゅう戻さなくても大丈夫

では、寝ている間にうつ伏せになるたびに、毎回また戻さないといけないのでしょうか。赤ちゃんがおなかから背中へ、背中からおなかへ、両方とも自分で寝返りできるようになっていれば、寝ている間に自分でなったうつ伏せの姿勢を、わざわざ一晩じゅう戻さなくてもよいと見ます。自分で姿勢を変える力がついたからです。ただ、寝かせるときの最初の姿勢はやはり仰向けにし、寝床から危ないものを片づけることは続けてください。

3. おくるみはもう卒業する時期です

おくるみ(スワドル)で腕を包んで寝かせていた場合は、赤ちゃんが寝返りしそうな兆しを見せた瞬間から、おくるみを止めるのが安全です。腕が包まれた状態でうつ伏せになると、自分で顔を横に向けたり体を抜いたりしにくく、リスクが大きくなるからです。腕や胸を締めるタイプのスリーパーも、同じくこの時期は止めるのがおすすめです。

4. 寝床の上のものを片づけ、下はかたく

枕、クッション、厚い布団、ベッドバンパー、人形のように、ふかふかしていたり顔を覆えるものは、赤ちゃんの寝床から全て片づけてください。マットレスは沈み込まないかたく平らなものにし、シーツはぴんと張ってかけます。寝ている間に布団や枕に覆われて起きる事故は、乳幼児突然死の中でも少なくない割合を占めるので、寝床を空けておくだけでもリスクを大きく減らせます。

簡単にまとめると、寝返りの前後で寝床はこう変わります。

気をつけること寝返り前寝返りを始めたあと
寝かせるときの姿勢仰向けで寝かせる仰向けで寝かせる(そのまま)
寝ている間にうつ伏せになったら仰向けに戻す両方向に自分で寝返りできれば一晩じゅう戻さなくてよい
おくるみ・腕を締めるスリーパー使用可寝返りの兆しが見えたら中止
寝床の上のもの布団・枕・人形を片づける布団・枕・人形を片づける(継続)

昼間はどう練習を手伝えばいい?

寝返りの土台になる筋肉は、起きているときにうつ伏せで遊ぶ時間、いわゆるタミータイムで育ちます。赤ちゃんが機嫌よく起きているときに、そばで見守りながら短く何度もうつ伏せで遊ばせてあげると、首や背中、肩の力を育てるのに役立ちます。最初は数分もつらがることがあるので、少しずつ増やしていけば大丈夫です。

ふかふかの寝具がない、かたく平らな木の床に仰向けで寝て上を見ている赤ちゃん

ここで必ず区別しておきたいことがあります。うつ伏せで遊ぶのは、あくまで起きていて、そばで見守れるときです。寝かせるときは必ず仰向けにするのとは別の話です。そして寝返りを始めたこのころは、転落にも気をつけてください。昨日まで寝返りできなかった赤ちゃんが急に寝返りして、ソファやベッド、おむつ替えの台から落ちることがよくあるからです。少しの間でも赤ちゃんを高いところに一人にせず、床で遊ばせるときも、まわりにぶつかりそうなものがないか見てあげてください。

こんなときは小児科に確認してみて

早い寝返り自体はたいてい心配することではありませんが、発達の過程で下のようなサインが見えたら、一人で判断するより小児科や乳幼児健診で確認してみるのがおすすめです。

  • 体の片側だけをやけに使う、いつも同じ方向にしか寝返りしないとき
  • 体が過度に硬い、または反対に力なくぐったりしているとき
  • できていた首すわりや寝返りを、ある時から急にできなくなったとき
  • 6か月を過ぎても寝返りしようとする動きが全く見られないとき
  • 目が合う、音への反応など、ほかの発達もあわせてゆっくりに感じるとき

定期の乳幼児健診でも発達の状態を確認してくれるので、気になることはそのとき一緒に聞いてみると安心です。

初めての寝返り、記録に残しておくと安心です

初めて寝返りした瞬間は、過ぎてしまうと「あれはいつだったっけ」とぼんやりしがちです。初めて寝返りできた日づけを写真と一緒にすくすくぱしゃに成長記録として残しておくと、あとで赤ちゃんの発達の流れをふり返るのにもよく、健診のときにいつから何をしたか話すのにも便利です。離れて暮らす祖父母や家族も、赤ちゃんが初めて寝返りする姿を見て一緒に喜べます。

よくある質問

百日で寝返りしたのに、まだ首は完全にすわっていません。順番が逆になったのでしょうか?
首すわりが安定して定まる前に、寝返りを先に見せる赤ちゃんもいます。発達の順番は赤ちゃんによって少しずつちがうので、それ自体が問題というより、その子なりの速さと見ることが多いです。ただ、抱き上げるときに頭がずっと大きく後ろに反るなど、首の力がやけに弱く見えるときは、健診のとき確認してみてください。

寝返りはするのに自分で戻れず、寝ている間に起きて泣きます。
おなかから背中への寝返りはできるけれど、背中に戻る寝返り返りがまだできない時期によく見られる姿です。寝返り返りは寝返りより少し遅く出てくることが多いです。この時期は寝かせるとき仰向けにし、寝床の上のものを片づけておくのが特に大切で、赤ちゃんが苦しそうならそばで姿勢を変えてあげれば大丈夫です。

おくるみをするとよく寝るのですが、寝返りを始めたら必ずやめないといけませんか?
よく寝ていたおくるみをやめるのは名残惜しいと思いますが、寝返りしそうな兆しが見えたら中止するのが安全です。腕が包まれたままうつ伏せになると、自分で抜け出しにくいからです。腕を自由にしておくタイプのスリーパーに変えてみるのも一つの方法です。

寝ている間に何度もうつ伏せになります。一晩じゅう見守って戻してあげないといけませんか?
両方向に自分で寝返りできる赤ちゃんなら、寝ている間に自分でなったうつ伏せの姿勢を、毎晩ずっと戻さなくてもよいと見ます。その代わり、寝かせるときの最初の姿勢はいつも仰向けにし、寝床に布団・枕・人形を置かない原則を守ってください。

最後にまとめると

百日ごろの早い寝返りは、平均より少し早いだけで、広く見れば正常の範囲です。早いからすごいわけでも、遅いから遅れているわけでもないので、時期そのもので焦る必要はありません。

この時期に本当に気をつけたいのは寝床の安全です。寝かせるときはいつも仰向けにし、自分で両方向に寝返りする赤ちゃんなら、寝ている間になったうつ伏せを一晩じゅう戻さなくてもよいですが、おくるみは中止し、布団・枕・バンパー・人形を片づけたかたく平らな寝床を守ってください。昼間はそばで見守りながらうつ伏せで遊ぶ時間で筋肉を助け、転落だけ気をつければ大丈夫です。発達が心配なときは、姉妹記事や乳幼児健診、小児科への相談で確認すると、ぐっと安心できます。