赤ちゃんのうんちの色、心配な色と受診したい色をひと目で整理
黄色・からし・緑・茶色は大抵心配しすぎなくてよいうんちの色ですが、白・灰色・黒いうんち・血便は色だけで判断せず、すぐに小児科へ。色と一緒にかたさ・回数・赤ちゃんの様子を見る見分け方を整理しました。
オムツを開けるたびに、うんちの色をつい確認してしまいますよね。「昨日は黄色だったのに今日は緑っぽい、何かあったのかな?」と不安になることも。赤ちゃんは言葉で伝えられないので、うんちの色は体調をうかがう数少ないサインになります。
まず大きく整理すると、黄色・からし色・緑っぽい色・茶色は赤ちゃんによく見られる色です。よく飲んでよく眠り、機嫌もよければ、こうした色は心配しすぎなくてよいことが多いです。ただ一つだけ、色だけを見て「正常/異常」と決めつけるのは難しいことは覚えておいてください。同じ色でも、赤ちゃんの様子によって意味が変わることがあります。
そして色の中には例外もあります。白・灰色(クリーム色)、胎便が終わった後の黒いうんち、赤い血が混じった血便は、様子を見るよりすぐに小児科を受診する方が安心な色です。この3つは後で改めて取り上げます。それでは色ごとに見ていきましょう。
色だけで正常か異常かを見分けられる?
正直に言うと、色だけで判断するのは難しいです。うんちの色は、何を食べたか、腸をどれくらい速く通ったか、胆汁がどれくらい混ざったかによって、一日のうちでも変わることがあります。ですから色は「参考のサイン」ととらえ、かたさ(ゆるいか、かためか)・回数・そして赤ちゃんの様子(よく飲んで順調に育っているか)を一緒に見ると、全体像がつかめます。
たとえば緑っぽいうんち一つだけを見て「体調を崩した」と考えるのは難しいです。よく飲んでよく遊び、体重も順調に増えていれば、緑っぽさは大抵そのまま経過を見てよいことが多いです。逆に色は普通に見えても、熱が出て何度も吐き、ぐったりしているなら、それは色と関係なく気をつけたいサインです。以下の色の話も、いつも「色+赤ちゃんの様子」を一緒に見るという前提で読んでみてください。
たいてい心配しすぎなくてよい色は?
赤ちゃんが育つにつれて、胎便から離乳食のうんちまで色は順に変わっていきます。それぞれの時期によく見られる色を整理するとこうなります。くり返しになりますが、赤ちゃんがよく飲んで機嫌もよいという前提の中での話です。
1. 胎便 — 生後1~2日の黒くてねばねばしたうんち
生まれて最初の1~2日は黒くてねばねばしたうんちが出ます。これを胎便といい、お腹の中で飲み込んだ羊水や胆汁の成分などが混ざって出るため、色はとても濃く、においはほとんどないことが多いです。この時期の黒色はよく見られる姿です。ただ、後でお話しする「胎便が終わった後の黒いうんち」とは区別して見てください。
2. 母乳のうんち — 黄色〜からし色、ゆるくて粒々
母乳を飲む赤ちゃんは黄色〜からし色のうんちがよく見られます。水分が多くてゆるめで、種や粟粒のような粒々が見えることもあります。回数も多くなりがちです。そのため「黄色くてゆるいから下痢?」と心配される方が多いのですが、母乳のうんちはもともとゆるく、回数も多いことが多いです。回数だけで下痢と決めるのは難しく、ここでも赤ちゃんの様子を一緒に見るのが目安になります。
3. ミルクのうんち — 淡い黄色〜黄褐色、少しかため
ミルクを飲む赤ちゃんは淡い黄色〜黄褐色のうんちが多く見られます。母乳のうんちより少しかためで、においもやや強めのことが多いです。母乳とミルクを混合すると、その中間くらいの色になることもあります。
4. 緑っぽいうんち — よくある色で、大抵そのままでよいことが多い
緑っぽさも赤ちゃんにはかなりよく見られる色です。胆汁が混ざったり、腸を速く通ったり、授乳の状況などいろいろな理由で緑っぽくなることがあります。他の症状がなく、よく飲んで順調に育っていれば、緑っぽさは大抵そのまま経過を見てよいことが多いです。緑のうんちはとくに迷いやすい色なので、もっと知りたい方は下の姉妹記事で色ごとに詳しく見られます。
5. 茶色のうんち — 離乳食を始めた後
離乳食を始めると、うんちは茶色に落ち着き、食べたものの色がそのまま映ることもあります。にんじんを食べるとオレンジっぽく、ほうれん草を食べると緑っぽくなる、といった具合です。食べ物によって一時的に色が変わっただけなら、たいてい自然な変化です。
すぐに小児科へ行きたいうんちの色は?
ここからは少しはっきりお伝えします。先ほどの色とは違い、次の色は「少し様子を見ようか」より、すぐに小児科を受診する方が安心な色です。赤ちゃんの機嫌がよさそうに見えても同じです。
白・灰色(クリーム色)のうんち
うんちが白や灰色(クリーム色)に色が抜けている場合、これはただ様子を見る色ではありません。胆汁が腸へうまく流れ出ないときにこうした色になることがあり、胆道閉鎖のように早く確認したい問題とつながることがあるからです。とくに生後2~8週の間に白・灰色のうんちが見えたら、その日のうちに小児科を受診することをおすすめします。時期が大切な色なので、先延ばしにしないでください。
胎便が終わった後の黒いうんち
先ほどの胎便(生後1~2日)が終わった後、つまり生後3日以降にまた黒いうんちが見えたら、これは胎便とは分けて見る必要があります。胃や腸で起きた出血がうんちに混ざると黒く見えることがあり(黒色便)、この場合も小児科の受診が必要です。「生まれたときに黒かったから大丈夫」ではなく、時期を必ず一緒に見てください。
赤い血が混じった血便、粘液に混じった血
赤い血が見えたり、粘液に血が混じって出る血便も、小児科や救急の受診が必要な色です。とくにジャムのような赤黒いうんちに、強くぐずり、嘔吐まで重なる場合は腸重積のような状況が疑われることがあり、ためらわず病院へ行ってください。嘔吐がくり返すときに一緒に見ておきたい点は、赤ちゃんが繰り返し吐くときの原因を見るの記事も参考にしてみてください。
この3つの色がなぜ危険なサインなのか、いつまで様子を見てよいのか、どう行動すればよいのかをもっと詳しく知りたい方は、白・黒・血便、見逃したくない緊急の3色を詳しく見るの記事で続けて読めます。
粘液便がくり返すとき
鼻水のような粘液が混じったうんちは、一、二回程度で赤ちゃんがよく飲んで機嫌もよければ、経過を見られることが多いです。ただ粘液便がくり返し、熱・下痢・嘔吐が一緒にあったり、体重があまり増えなかったりするなら、受診してみるのがよいでしょう。
うんちの色 早わかりチャート
色だけを取り出して整理すると下のようになります。くり返しますが、左の色なら必ず安心、右の色なら必ず大変、という意味ではありません。色はサインで、判断は赤ちゃんの様子と一緒に行うものです。
| うんちの色 | よく見られる時期・状況 | どう見る? |
|---|---|---|
| 黒(ねばねば) | 生後1~2日の胎便 | この時期はよくある色。ただし胎便後の黒は下を参照 |
| 黄・からし色(ゆるい) | 母乳 | 大抵心配しすぎなくてよい色、様子と一緒に |
| 淡い黄・黄褐色(かため) | ミルク | 大抵心配しすぎなくてよい色、様子と一緒に |
| 緑っぽい | 胆汁・速い腸通過など | 他の症状がなければ大抵は経過観察 |
| 茶色・食べ物の色 | 離乳食開始後 | 食べ物の影響、たいてい自然な変化 |
| 白・灰色(クリーム色) | 胆汁が出ないとき | 年齢を問わずすぐ小児科(とくに生後2~8週は同じ日に) |
| 黒いうんち(生後3日以降) | 胎便が終わった後 | 消化管出血の可能性、小児科へ |
| 赤(血便)・粘液に血 | 出血・炎症など | 小児科・救急、嘔吐+ぐずりならためらわず |
色以外に一緒に見たいことがあります
同じ色でも赤ちゃんの様子によって意味が変わるので、色と一緒に次のことも見ると迷いにくくなります。
- かたさ: いつもより急に水のようにゆるくなったか、逆に硬くなってつらそうか
- 回数: いつものリズムから急に増えたり減ったりしていないか
- 赤ちゃんの様子: よく飲むか、よく眠るか、よく遊ぶか、体重が増えているか
- 他の症状: 熱、くり返す嘔吐、ぐったり、脱水が疑われる様子はないか
色はその日その日で変わることがあるので、一度の色より数日の流れを見る方が役立ちます。気になる色が見えたら、その場でおむつの写真を撮っておき、受診のときに見せると、お医者さんが状態を把握しやすくなります。
こんなときはすぐに受診してください
色とは別に、次に当てはまる場合は様子を見るより早めに小児科を受診してください。
- 白・灰色(クリーム色)のうんち — とくに生後2~8週なら同じ日に受診
- 胎便が終わった後(生後3日以降)の黒いうんち
- 赤い血が混じった血便、粘液に混じった血 — ジャムのような赤黒いうんちに強いぐずり・嘔吐が重なればためらわず
- 粘液便がくり返し、熱・下痢・嘔吐が一緒にあるか、体重があまり増えないとき
- うんちの色に関わらず熱、くり返す嘔吐、脱水の疑い、ぐったりといった全身の症状があるとき
うんちの色はあくまで参考のサインです。気になる色が見えたり、赤ちゃんの様子がいつもと違ったりするなら、色で一人で判断するより小児科で確認してもらうのが一番安心です。
よくある質問
緑のうんちが続くのですが大丈夫でしょうか?
緑っぽさは赤ちゃんによく見られる色です。よく飲んでよく眠り、体重が順調に増えていれば、大抵そのまま経過を見てよいことが多いです。ただ熱・嘔吐・ぐったりといった症状が一緒にあったり、気になる変化があれば受診してみてください。
母乳の赤ちゃんが一日に何度も黄色くてゆるいうんちをします。下痢でしょうか?
母乳のうんちはもともとゆるく回数も多いことが多いので、回数だけで下痢と決めるのは難しいです。いつものリズムから急に水のようにゆるくなり、回数も大きく増えて赤ちゃんがぐったりしたりあまり飲まなかったりするなら、そのときは相談してみるのがよいでしょう。
にんじんやほうれん草を食べさせたら、うんちにその色がそのまま出ます。
離乳食を始めると、食べたものの色がうんちに映ることはよくあります。食べ物で一時的に色が変わっただけなら、たいてい自然な変化です。ただ、赤い色が食べ物によるものか血なのか迷うときは、写真を撮っておいて受診のときに確認してもらうと安心です。
うんちが白いのに、赤ちゃんはよく飲んで元気そうです。様子を見てよいですか?
白・灰色のうんちは、赤ちゃんが元気そうに見えても様子を見るよりすぐの受診をおすすめする色です。とくに生後2~8週の間なら、その日のうちに小児科へ行ってみてください。
最後に整理すると
黄色・からし・緑・茶色は赤ちゃんによく見られる色で、よく飲んで順調に育っていれば大抵心配しすぎなくてよいことが多いです。逆に白・灰色、胎便が終わった後の黒いうんち、血便は色だけで様子を見ず、すぐに小児科を受診してください。そして何より、色一つで決めつけるより赤ちゃんの様子と数日の流れを一緒に見ること — これがうんちの色を前に不安になりすぎない一番確かな方法です。