赤ちゃんのうんちが白・黒・赤ならすぐ受診、見逃したくない3つの色
赤ちゃんのうんちに白・灰白色、黒、赤い血が見えたら、先延ばしにせずすぐ小児科へ。それぞれの色がどんなサインのことがあるか、いつまで確認したいか、今何をすればよいかを整理しました。
オムツを開けたら、うんちの色がいつもと違いすぎて、ドキッと胸が沈むことがありますよね。黄色や茶色ではなく、白かったり、真っ黒だったり、赤い血が見えたりすると、とくにそうです。
まず結論からお伝えします。赤ちゃんのうんちに白・灰白色(クリーム色)、胎便が終わった後の黒色、赤い血が混じった色——この3つが見えたら、家で様子を見るよりすぐに小児科を受診する方が安心です。これらは「もう少し見ていればよい」色ではなく、早く確認したいサインのことがあるからです。
とはいえ、必ず大変なことという意味ではありません。原因は軽いものから急ぐべきものまでさまざまで、判断は受診で見分ける必要があります。ただこの3色は「今すぐ確認」が大切なので、以下で色ごとに、なぜそうなのか、いつまで、今何をすればよいのかを一つずつ整理します。
どの色ならすぐ病院へ行くべき?
すぐに確認が必要な色は大きく3つです。白または灰白色(クリーム色)のうんち、胎便の時期が終わった後のタールのように黒くねばねばしたうんち、そして赤い血が混じる、またはジャムのような赤黒いうんちです。ほかの緑・黄色などの色は多くが正常の範囲に入ることが多いのですが、この3色は性質が違います。
3色とも共通して今すべきことは似ています。うんちのついたオムツを明るい場所で写真に撮っておき、その日のうちに小児科を受診することです。とくに赤いうんちに、赤ちゃんが強くぐずり、嘔吐・ぐったりまで重なる場合は、受診を待つより救急を考えてください。下のカードに色・意味・行動を一目で整理しました。
色ごとに、なぜ確認したいのかを一つずつ見ていきます
同じ「すぐ病院」のサインでも、色によって体で起きていることは違います。なぜその色が出るのか、いつまで見逃したくないのか、今何をすればよいのかを、色ごとに分けて見ていきます。
1. 白・灰白色クリーム色のうんち — 胆汁が出ていないサインのことがあります
うんちが黄色や茶色なのは胆汁の色です。ところがうんちが白や灰色、クリーム色のように青白い場合、胆汁が腸へうまく流れ出ていないサインのことがあります。このとき思い浮かべたいものの一つが、胆道がふさがる問題、つまり胆道閉鎖のような場合です。
ここで時期が大切です。とくに生後2~8週ごろに青白い灰白色のうんちが見えたら、決して先延ばしにしないでください。胆道閉鎖のような問題は早く見つけて治療するほど経過がよくなると知られていて、「時間」がそのまま赤ちゃんを守る鍵になるからです。「消化が足りなかったのかな」と数日置いて見ているうちに確認が遅れるのが、最も避けたいことです。
今すべきことははっきりしています。うんちの色が青白い、または灰白色に見えるなら、その日のうちに小児科を受診してください。照明によって色が違って見えることがあるので、自然光や明るい光の下でオムツを写真に撮り、受診のときに見せると判断の助けになります。
2. 黒いうんち — 胎便が終わった後なら見直したい
黒いうんちは少し迷いやすい色です。生後1~2日ごろの黒くてねばねばしたうんちは胎便で、この時期は自然なうんちだからです。「黒いうんちはもともと大丈夫では?」という考えはここから来ます。
問題はその時期が過ぎた後です。生後3日以降、胎便が出きってうんちの色が落ち着いた後にまたタールのように真っ黒でねばねばしたうんちが見えたら、話が変わります。これは上部の消化管で起きた血が下りてきて消化され黒く見える、つまり消化管出血のサインのことがあります。
もちろん黒く見えるからといってすべてが出血ではありません。お母さんが飲んだ鉄剤や、赤ちゃんが食べた特定の食べ物(ブルーベリーのような濃い色の食べ物)でうんちが黒くなることもあります。ただ、これを家で自分で見分けるのは難しいです。ですから原因を推測して済ませず、受診で確認するのが安心です。黒いうんちが続いたり量が多かったりするなら、より急いでください。
3. 赤い血が混じったうんち — 原因がさまざまで、必ず確認したい
うんちに赤い血が見えると驚きやすいですが、原因はいくつもあります。うんちの表面に鮮紅色の血が筋のようについたり、粘液に血が混じる場合、便秘で肛門が少し切れる切れ痔のこともあれば、牛乳(ミルク)たんぱくアレルギーや感染性腸炎によることもあります。ですから「便秘のせいだろう」と一人で決めつけるより、原因を見分けるための受診が必要です。
とくに注目したい組み合わせがあります。ジャムのように赤黒くねばねばしたうんちに、赤ちゃんが強くぐずっては静かになるをくり返し、嘔吐したりぐったりする様子が一緒に見えたら、腸が重なり込む腸重積症が疑われることがあります。これは早い処置が必要な緊急の状況です。
今すべきことはこうです。うんちに血が見えたら小児科を受診し、上で述べたジャムのようなうんちに強いぐずり・嘔吐・ぐったりが重なるなら、受診を待たず救急へ行ってください。このときも、うんちのついたオムツを写真に残しておくと、赤ちゃんの状態を正確に伝えられます。
色と一緒にこんなサインが見えたら、より急いで
うんちの色と同じくらい大切なのが赤ちゃんの全体の様子です。上の3色のどれかが見えていて、次のサインまで重なるなら、より低いハードルで急いで受診する方が安心です。
- 熱が出ています
- ぐったりして反応が弱い、またはなかなか起きません
- 嘔吐をくり返します(とくに緑色の胆汁が混じるとき)
- あまり飲まず、ぐったりしています
- おしっこが目に見えて減っています(脱水が疑われるとき)
- いつもと違って強くぐずります
これらのサインは、赤ちゃんの体がつらがっている表れのことがあります。うんちの色が気になる状況でこうした様子が重なったら、「はっきりしなければ相談する」を目安に、受診を早めてください。おしっこの量やぐったりのような脱水のサインが一緒に見えるなら、赤ちゃんの脱水を家で確認する方法も参考にしてみてください。
緊急の3色を一目で比べると
色・意味・時期・行動を表にまとめました。判断の基準ではなく、受診が必要な状況に早く気づくための参考です。
| 色 | どんなサインのことがあるか | とくにいつ | 今すること |
|---|---|---|---|
| 白・灰白色・クリーム色 | 胆汁が腸へ出ていないサイン(胆道閉鎖など) | 生後2~8週ごろは注意、早い確認が大切 | その日のうちに小児科、明るい場所でうんちの写真 |
| 黒(タールのようにねばねば) | 胎便の後なら消化管出血のサインのことも | 生後3日以降、胎便が終わった後 | 受診、鉄剤・食べ物の有無も一緒に伝える |
| 赤(鮮紅色の血・ジャム色) | 切れ痔・ミルクたんぱくアレルギー・腸炎など様々 | ジャム色+強いぐずり・嘔吐・ぐったりは緊急 | 血便は受診、緊急の様子なら救急 |
うんちの状態を写真に残すと受診に役立ちます
3色とも共通して役立つものがあります。それがオムツの写真です。うんちの色は照明や時間によって違って見えやすく、診察室に着くころにはもうオムツを替えた後で、言葉だけで説明するのが難しいからです。
ですから、いつもと違う色が見えたら、オムツを捨てる前に明るい場所で一枚撮っておいてください。色がいつから出たか、一日に何回だったか、一緒にあった症状(熱・嘔吐・ぐずりなど)は何かを短くメモしておくとさらによいです。こうして残した記録は、受診のときに赤ちゃんの状態を正確に伝えるのに大きく役立ちます。
赤ちゃんのうんちの色全体が気になる方は、正常の範囲から注意したい色まで一度に整理した赤ちゃんのうんちの色 まるわかり早わかりガイドも一緒に見ると、迷いを減らせます。
よくある質問
胎便が黒いなら、黒いうんちはみんな大丈夫では?
黒い胎便が自然なのは生後1~2日ごろだけです。胎便が出きってうんちの色が落ち着いた生後3日以降に、またタールのように黒くねばねばしたうんちが見えたら、このときは別の問題のサインのことがあるので、受診で確認するのが安心です。
血がほんの少しでも病院へ行くべきですか?
はい、量が少なくても原因を一人で決めつけない方がよいです。便秘による切れ痔のように比較的軽い場合もありますが、ミルクたんぱくアレルギーや腸炎など別の原因のこともあるので、受診で見分ける必要があります。とくにジャムのような赤黒いうんちに強いぐずり・嘔吐・ぐったりが重なれば、すぐに救急を考えてください。
白いうんちが一度だけ見えて、また黄色に戻りました。それでも受診すべき?
一度でも青白い、または灰白色のうんちが見えたなら、写真に残して受診のときに伝えるのが安心です。胆汁が出ない問題は早い確認が大切と知られているので、「また戻ったからいい」と済ませるより、確認を受けておく方が気持ちも落ち着きます。
受診の前に家でできることはありますか?
うんちのついたオムツを明るい場所で写真に撮っておき、色がいつから・何回だったかと、一緒にあった症状をメモしておいてください。赤ちゃんが熱・嘔吐・ぐったりなくよく飲んでよく遊んでいるなら、その様子も一緒に伝えるとよいですし、逆にそうしたサインが重なるなら受診を早めてください。
最後に整理すると
赤ちゃんのうんちに白・灰白色(クリーム色)、胎便が終わった後の黒色、赤い血が混じった色——この3つが見えたら、様子を見るよりすぐに確認する方が安心です。白・灰白色は胆汁が出ていないサインのことがあり、とくに生後2~8週はその日のうちに受診を、黒いうんちは生後3日以降なら受診を、赤いうんちは受診したうえで、ジャム色に強いぐずり・嘔吐・ぐったりが重なれば救急を考えてください。
3色とも共通してすべきことは明るい場所でオムツの写真を残し、その日のうちに小児科を受診することです。ここに熱・くり返す嘔吐・ぐったり・おしっこの減りといったサインが重なれば、より急いでください。これらの色は怖がらせるためのものではなく、見逃さず早く確認して、というサインです。