子どものインフルエンザ予防接種2026-2027、いつ・どこで受ける?費用と助成

日本では子どものインフルエンザ予防接種は任意接種で、費用は自己負担が原則ですが、多くの自治体が一部を助成します。生後6か月からの対象・回数、10月〜1月の時期、かかりつけ医での受け方や持ち物までまとめました。助成の有無や指定医療機関は自治体により異なります。

子どものインフルエンザ予防接種2026-2027、いつ・どこで受ける?費用と助成

冷たい風が吹きはじめると、「そろそろ子どものインフルエンザ予防接種、受けさせたほうがいいのかな」と気になりますよね。でも、いざ調べようとすると、いつから受けられるのか、費用はどれくらいかかるのか、どこへ行けばいいのかが一か所にまとまっておらず、迷ってしまいがちです。

先に大きな流れをお伝えします。日本では、子どものインフルエンザ予防接種は予防接種法にもとづく定期接種ではなく、希望する人が受ける「任意接種」という位置づけです。つまり費用は自己負担が原則ですが、多くの市区町村が接種費用の一部を助成しています。対象はおおむね生後6か月から。時期は毎年おおむね10月から翌年1月ごろで、流行が本格化する前に受けておくのがすすめられています。受ける場所は、ふだんお子さんを診てもらっているかかりつけの医療機関や小児科が基本です。

ただし、助成があるかどうか、助成額や対象年齢、実施期間、指定の医療機関は自治体ごとに異なります。以下で対象・回数・時期・費用と助成・持ち物を一つずつ整理しますが、接種を決める前には、お住まいの自治体や接種先の最新の案内を必ずもう一度確認してくださいね。

まず知っておきたいこと 任意接種という位置づけ

いちばん誤解されやすいのが「無料で受けられる」というイメージです。高齢者のインフルエンザ予防接種は定期接種として自治体が費用を補助する仕組みがありますが、子どものインフルエンザ予防接種はそれとは別で、原則として自己負担で受ける任意接種にあたります。

とはいえ、実際には多くの市区町村が「小児インフルエンザ任意予防接種費用助成」といった形で、接種費用の一部を補助しています。助成を受けられれば、その分だけ窓口での自己負担は軽くなります。だからこそ「うちの自治体は助成があるのか」「対象年齢や回数はどうなっているのか」を、事前に確認しておくことが大切です。

抱っこ紐で外に出た赤ちゃんが、親の腕の中から周りを見ている様子

いつ受けるのがいいですか

インフルエンザの予防接種は、毎年おおむね10月から翌年1月ごろにかけて受けるのが一般的です。流行は例年12月ごろから春先にかけてピークを迎えることが多いため、流行が本格化する前に接種を終えておくのが望ましいとされています。接種してから体を守る力、つまり抗体が十分にできるまでにおよそ2週間ほどかかるといわれているので、余裕をもって早めに受けておくと安心です。

自治体の費用助成は、実施期間が決められていることがほとんどです。令和8年度(2026-2027シーズン)は、おおむね9月中旬から翌1月末までを目安に案内している自治体が多く、なかには9月下旬から助成を開始する例もあります。「まだ少し早いかな」と思っても、指定の期間内であれば助成を受けながら早めに接種できることもあるので、お住まいの自治体の案内を確認してみてください。実施期間を過ぎると助成の対象外になることがある点にも注意が必要です。

対象と回数はどうなっていますか

接種の対象になるのは、おおむね生後6か月からです。自治体の費用助成は、多くの市区町村で小学6年生、あるいは12〜13歳未満までを対象としていることが多いですが、対象年齢は自治体によって差があります。お住まいの自治体の案内で確認してくださいね。

回数は年齢によって変わります。13歳未満のお子さんは通常2回接種で、1回目と2回目のあいだは2〜4週間あけます。免疫効果の面では、およそ4週間あけるのが望ましいとされています。13歳以上は原則として1回接種です。一般的に使われているのは注射タイプの不活化ワクチンですが、鼻にスプレーする経鼻の生ワクチンという選択肢もあります。どちらが向いているか、受けられるかどうかは、かかりつけの先生と相談して決めるとよいでしょう。

13歳未満の2回接種の流れ。1回目のあと2〜4週間あけて2回目を受け、約2週間で免疫が形成される図

お子さんが1回でよいのか2回必要なのかは、年齢とこれまでの接種歴によって変わります。ここは迷いやすいところなので、別の記事でくわしくまとめています。赤ちゃんのインフルエンザ接種は1回か2回か

どこで受けて、費用と助成はどうなりますか

受ける場所は、ふだんお子さんを診てもらっているかかりつけの医療機関や小児科が基本です。はじめての医療機関よりも、これまでの様子を知ってくれている先生のところのほうが、体調や気になる点を相談しやすく安心です。自治体の費用助成を利用する場合は、住民票のある自治体が案内する指定の医療機関で受けるのが原則です。受診の際は母子健康手帳を持参しましょう。

費用は自己負担が原則で、目安としては1回あたり数千円程度のことが多いですが、医療機関によって金額は異なります。ここに自治体の助成があると、その分だけ自己負担が軽くなります。助成の有無や助成額、対象年齢、回数、実施期間、指定医療機関は自治体ごとに違うため、次のような点を事前に確認しておくと安心です。

確認しておきたいことポイント
助成の有無・助成額お住まいの自治体で子どもへの助成があるか、いくら補助されるか
対象年齢・回数助成の対象になる年齢と、助成される接種回数
実施期間助成が受けられる期間(過ぎると対象外のことがある)
指定医療機関助成を利用できる医療機関はどこか、予約が必要か

ほかの定期予防接種と時期が重なって順番に迷うときは、月齢ごとの予防接種の流れをあわせて見ておくと、計画が立てやすくなります。赤ちゃんの予防接種スケジュール総まとめ

接種の前に準備しておくとよいもの

接種当日の持ち物は、思ったよりシンプルです。ただ、いくつかは忘れると手間になるので、前もってそろえておきましょう。いちばん大切なのは母子健康手帳です。これまでどの予防接種を受けてきたかを確認し、今回の接種もここに記録します。

持ち物・チェック理由
母子健康手帳これまでの接種歴の確認と、今回の接種の記録
お子さんの体調確認(体温・様子)発熱や体調不良があると接種を見合わせることがある
着脱しやすい服腕や太ももの接種部位を出しやすくするため
予約・医療機関の情報受付時間や待ち時間の確認

接種の前には、医療者がお子さんの状態を確認する問診があります。最近体調をくずしていなかったか、アレルギーや以前の接種で気になる反応がなかったかを、正直に伝えてください。お子さんの状態を見て接種を進めるか、見合わせたほうがよいかは、問診で医療者と相談して決めることになります。

接種した日を記録しておくと、次の接種(2回目が必要な場合)や、その後の体調の変化を見るときに役立ちます。すくすくぱしゃのような育児記録アプリに接種日とその日の様子をひとことメモしておくと、あとで病院で聞かれたときや、次の予定を立てるときに迷いにくくなります。

接種のあとはこう見守ってください

接種が終わったからとすぐに帰らず、医療機関の中や近くで15〜30分ほどお子さんの様子を見守りましょう。まれに接種の直後に体が敏感に反応することがあるため、変わった様子にすぐ気づけるよう、少しのあいだとどまるためです。

家に帰ったあとも、よくある反応を知っておくと落ち着いて対応できます。接種した部位が赤くなる、腫れる、さわると痛がる、軽い発熱やだるさといった反応は接種後に出ることがあり、多くは数日のうちにおさまることが多いです。ふだんよりぐずるようでも、なだめながら様子を見てあげてください。

接種のあとに熱が出たとき、家でどう見守り、いつ受診すればよいかは、別の記事にまとめています。予防接種のあとに熱が出たら、対処の順番と受診の目安

接種の前に相談が必要なケース

安心して受けるために、次のような場合は自分だけで判断せず、接種の前にかならず医療者に伝えて相談しましょう。

  • 接種当日に発熱がある、またはお子さんの体調が目に見えてすぐれないとき
  • 以前にインフルエンザワクチンを受けて、強いアレルギー反応などの気になる反応が出たことがあるとき
  • 卵など特定の成分に強いアレルギーがあったことがあるとき
  • 治療中の病気があるときや、ほかの治療を受けているとき

こうした場合に接種を見合わせるか進めるかは、お子さんを直接診た医療者が判断することになります。また接種のあとに、息が苦しそう、顔や唇が腫れる、ぐったりしてなかなか起きないなど、ふだんとはっきり違う様子が見られたときは、ためらわずに早めに受診してください。

よくある質問

生後6か月未満ですが受けられますか

インフルエンザワクチンの対象はおおむね生後6か月からで、それより小さい赤ちゃんは接種の対象外です。この時期は、まわりの家族が接種して赤ちゃんにうつさないようにする「まわりを守る」考え方が助けになります。生後6か月になる時期を確認しておき、対象になってから検討するとよいでしょう。

卵アレルギーがありますが大丈夫でしょうか

卵アレルギーがあっても接種できることが多いですが、程度によって対応が変わります。自分で判断せず、かかりつけの先生に、これまでのアレルギーの内容を伝えて相談してください。

助成があるかどうかはどこで確認できますか

お住まいの市区町村のホームページや、保健センター・保健所の案内で確認できます。「小児インフルエンザ 予防接種 助成」といった形で自治体名とあわせて調べると見つけやすいです。

2回目を受けそびれてしまいました

13歳未満で2回接種が必要な場合、2回とも受けておくことがすすめられています。間隔があいてしまったときの受け方は、かかりつけの先生に相談してください。シーズンの実施期間内であれば、早めに予定を立て直しましょう。

風邪気味でも受けられますか

鼻水程度の軽い症状なのか、発熱や元気のなさがあるのかによって変わります。当日の問診でお子さんの状態を確認したうえで、医療者と相談して決めるのが安全です。

インフルエンザと風邪、新型コロナの症状が見分けにくいです

症状だけで見分けるのは難しいことが多いです。三つの感染症のよくある違いは別の記事にまとめているので、あわせて参考にしてください。風邪・インフルエンザ・新型コロナ、赤ちゃんの症状の見分け方

最後に整理すると

  • 日本では子どものインフルエンザ予防接種は任意接種で、費用は自己負担が原則ですが、多くの自治体が一部を助成しています。
  • 対象はおおむね生後6か月から。13歳未満は2〜4週間あけて2回、13歳以上は1回が目安です。
  • 時期は毎年おおむね10月〜1月。流行前に、余裕をもって受けておくと安心です。
  • 受ける場所はかかりつけの医療機関や小児科。母子健康手帳を持参し、助成の有無や指定医療機関は自治体の案内で確認しましょう。

助成の内容や対象、実施期間は自治体によって、また年によって変わることがあります。接種を決める前には、お住まいの自治体や接種先の最新の案内をもう一度確認することを忘れないでくださいね。


参考にした資料
厚生労働省 — インフルエンザ Q&A(接種の対象・回数・時期の考え方)
各自治体 — 小児インフルエンザ任意予防接種の費用助成に関する案内
かかりつけの医療機関・小児科での説明