月齢別 赤ちゃんサプリ ロードマップ、新生児から2歳までいつ何を

新生児・4~6か月・1歳・2歳まで、時期ごとに何を取り入れるとよいかを月齢タイムラインで整理しました。ビタミンD 400IUや鉄分の時期といった公式の基準と、重なると過剰になりうる注意点まで盛り込みました。

月齢別 赤ちゃんサプリ ロードマップ、新生児から2歳までいつ何を

「うちの子の月齢では、何を取り入れてあげればいいんだろう?」スーパーや薬局のサプリコーナーの前で、あるいは検索窓を開いたまま、しばらく悩んでしまいますよね。種類は多いのに、いつから何を飲ませればよいのかを分かりやすくまとめた場所は、なかなか見当たらないものです。

まず大きな全体像からお伝えします。時期ごとに、とくに気にかける成分が少しずつ違います。新生児のころはビタミンD4~6か月頃は鉄分離乳食が定着する6か月以降はサプリより食べ物1歳を過ぎるとバランスのよい食事が中心、という流れです。

ただ、これは「この月齢ではこれを必ず買うべき」というリストではありません。授乳方法(母乳かミルクか)や赤ちゃんの状態によって必要かどうかは変わりますし、重ねて飲ませるとかえって過剰になることもあるからです。そこで以下では、時期ごとに何を見ておくとよいかをタイムラインで整理し、必要かどうかを判断する基準は別にお伝えします。

月齢別に、何から取り入れる?

時期ごとに気にかけることだけ、まず要約するとこうです。完全またはほとんど母乳の赤ちゃんは、生後数日以内から1日ビタミンD 400IUを取り入れることがすすめられています(くる病予防が目的)。ミルクの赤ちゃんはミルクにビタミンDが含まれているので、十分に飲めば大抵は別に取り入れなくても大丈夫です。ちなみにビタミンKは出生時に病院で注射で投与するものなので、家で飲ませるサプリとは性質が違います。

その後4~6か月頃には鉄分を見て、離乳食期には食べ物でまかなうのが基本になります。下のロードマップに時期ごとのチェックポイントをひと目でまとめました。

月齢別 赤ちゃんサプリ チェックロードマップのタイムライン:新生児のビタミンD 400IU、4~6か月の鉄分、6~12か月の離乳食期は食べ物中心、1歳以降は食事中心へと続くインフォグラフィック
時期この時期に見ておくことメモ
新生児~生後まもなくビタミンD 1日400IU(完全・大部分が母乳の赤ちゃん)ミルクの赤ちゃんは十分飲めば大抵別途不要 / ビタミンKは出生時に病院で注射
4~6か月頃鉄分(完全母乳の赤ちゃんは検討)、ビタミンD継続離乳食で鉄分の食材を開始 / ミルクの赤ちゃんは強化されていて大抵別途不要
6~12か月 離乳食期いろいろな食べ物で鉄分・亜鉛、ビタミンD継続乳酸菌はお腹の張り・便秘・下痢などがある時に選択
1歳以降~2歳バランスのよい食事が優先、ビタミンDは状況次第偏食が強ければ総合ビタミンを相談のうえ検討

表は大きな流れを見るためのものです。うちの子に実際に必要か、いつ始めていつまで続けるかは授乳方法や赤ちゃんの状態によって変わるので、以下で時期ごとにもう少し詳しく見ていきます。

時期ごとに一つずつ見ていきましょう

同じ「サプリ」でも、時期ごとに取り入れる理由は違います。なぜその時期にその成分を見るのか、だれにあてはまるのかを、時期別に分けて見ていきましょう。

おくるみに包まれてブランケットの上に安らかに横たわる新生児

1. 新生児から生後まもなく — ビタミンDから始めます

この時期にまず話題になるのがビタミンDです。母乳はいろいろな面で素晴らしいのですが、ビタミンDの含有量は赤ちゃんに十分でないことがあるため、完全またはほとんど母乳の赤ちゃんは、生後数日以内から1日400IUを補うようすすめられています。骨の健康、くる病予防に関わります。

反対にミルクの赤ちゃんはミルク自体にビタミンDが含まれているので、1日に飲む量が十分なら大抵は別に取り入れなくても大丈夫です。飲む量が少なめなら、小児科で一度確認してみてください。先ほど触れたビタミンKは出生直後に病院で注射で受けるものなので、このロードマップで親が取り入れるサプリとは分けて考えればよいです。

2. 4~6か月頃 — 鉄分を取り入れる時期です

赤ちゃんが生まれるときに体にもっていた鉄分は、生後4~6か月ごろになると少しずつ減っていきます。そのためこの時期には鉄分を見ます。完全母乳の赤ちゃんは4~6か月頃に鉄分の補充を検討することがすすめられていますが(米国小児科学会の基準)、離乳食を始めながら牛肉、鉄分強化シリアルのように鉄分が豊富な食べ物でまかなっていく流れが自然です。ミルクの赤ちゃんはミルクに鉄分が強化されているので、大抵は別に取り入れなくてよいことが多いです。ただ、早産や低出生体重で生まれた赤ちゃんは必要や時期が異なることがあるので、この時期の鉄分は小児科の基準に従うのが安心です。離乳食で鉄分をまかなう方法は、離乳食初期の順番と始め方の記事も一緒に参考にしてみてください。ビタミンDはこの時期も続けて取り入れます。

離乳食用のいすに座り、離乳食スプーンをくわえる生後まもない赤ちゃん

3. 6~12か月 離乳食期 — サプリより食べ物が先です

離乳食が定着する時期には、いろいろな食べ物で鉄分や亜鉛のような栄養をまかなうのが基本です。このころの赤ちゃんは食べられる食材がだんだん増えて、1日3回の流れの中でいろいろな食品群に触れるだけでも、かなりの部分をまかなっていけるからです。

ですからこの時期は「サプリを足そうか」より「よく食べているか」をまず見ます。偏食が強かったり、特定の栄養不足が心配だったりすれば、そのとき小児科に相談すればよいです。乳酸菌はお腹の張りや便秘、下痢のような状況があるときに選択的に考える程度です。ビタミンDはこの時期も続けて取り入れます。

4. 1歳以降から2歳 — 食事が中心になる時です

1歳を過ぎると赤ちゃんの食事はだんだん大人に近い形へ移っていきます。このときはバランスのよい食事が優先で、サプリはあくまで補助です。1歳以降に牛乳へ切り替えるなど、食事から得る栄養の割合が大きくなるからです。

ビタミンDは食事や日光を浴びる状況によって続くことがあるので、続けて取り入れるかは小児科の案内に従えばよいです。偏食がとくに強く、食事だけではまかないにくいと感じるなら、総合ビタミンを飲ませるかは自己判断で始めるより、相談を通じて決めるのがよいでしょう。

食卓で器を前に、自分で食べ物をつまんで食べる1歳過ぎの赤ちゃん

月齢表どおりに全部買って飲ませる必要はありません

離乳食用のいすに座り、手で食べ物をつまんで食べる離乳食期の赤ちゃん

ロードマップを見ると時期ごとに成分が細かくて「これを全部そろえるの?」と思えてくるかもしれません。でもこのタイムラインは「この時期にはこういうものを見ておく」という地図であって、全部買って飲ませるべき買い物リストではありません。

実際に必要かどうかは赤ちゃんによって違います。たとえば同じ4か月でも、完全母乳の赤ちゃんとミルクの赤ちゃんでは鉄分の取り入れ方が違いますし、よく食べる赤ちゃんとそうでない赤ちゃんも違うからです。「何を、なぜ、だれが取り入れればよいか」必要かどうかを判断する基準は、赤ちゃんのサプリ、本当に必要?の記事でより詳しく扱っているので、一緒に見ると役立つと思います。

いくつも重なるとかえって過剰になることも

サプリを取り入れるとき、意外と見落としやすいのが成分の重複です。総合ビタミンと個別のビタミンを一緒に飲ませたり、別々の製品に同じ成分が入っていたりすると、知らないうちに特定の成分を必要以上に飲ませてしまうことがあるからです。

とくにビタミンA、Dのような脂溶性ビタミンは体にたまる性質があるので、過剰摂取にはより注意します。二つ以上を飲ませるなら、それぞれの製品の成分と含有量のラベルを確認して同じ成分が重ならないか見ておき、迷うときは小児科や薬剤師に相談すると安心です。「よいらしいからもう一つ」と増やすより、今飲ませているものと重ならないかから見るのが順番です。

こんなときは小児科に相談を

サプリは開始・中止・用量のどれも赤ちゃんの状態に合わせる必要があるので、次のような状況なら自己判断で決めるより、受診や相談を受けるのが安心です。

  • 完全母乳なのに、ビタミンDや鉄分をいつから・どれくらい取り入れるか迷うとき
  • 早産、低出生体重など、時期と用量が変わりうる場合
  • すでにいくつものサプリを飲ませていて、成分が重なるか心配なとき
  • 偏食が強い、またはあまり食べず、特定の栄養不足が気になるとき
  • サプリを飲ませた後、じんましん、嘔吐、下痢などの変わった反応が見られるとき

とくに赤ちゃんに発熱、くり返す嘔吐、血便、脱水が疑われる状態、呼吸がつらそうなサインがあるときは、サプリの問題とは別に、早めに受診してください。

よくある質問

Q. 早産や低出生体重で生まれた赤ちゃんも同じスケジュール?
A. いいえ、違うことがあります。鉄分を始める時期や用量が正期産の赤ちゃんと差があることがあるので、この場合はロードマップをそのまま当てはめるより、小児科の基準に従うのが安心です。

Q. ビタミンDはいつまで飲ませる?
A. 決まった年齢を一律にいうのは難しいです。授乳方法、離乳食や食事から得る量、日光を浴びる程度によって変わるので、続けて取り入れるかは小児科と相談して決めるのがよいでしょう。

Q. 総合ビタミン一つで全部まかなえるのでは?
A. 便利に見えますが注意が必要です。総合ビタミンにすでに入っている成分を、個別のサプリでまた飲ませると過剰になることがあるからです。総合ビタミンを検討するなら、今飲ませているものと成分が重ならないか、ラベルから確認してみてください。

Q. サプリを飲ませていて、離乳食をよく食べるようになったらやめてもいい?
A. 食べ物で十分まかなえるなら調整できますが、成分によって違いますし、赤ちゃんの状態によっても変わります。自己判断で中止するより、相談を通じて決めることをおすすめします。

最後に整理すると

月齢別のサプリは新生児のビタミンD → 4~6か月の鉄分 → 離乳食期は食べ物中心 → 1歳以降は食事中心という流れで覚えておくとラクです。ただしこれは順番を見る地図にすぎず、授乳方法や赤ちゃんの状態によって必要かどうかは変わり、重なると過剰になることもある、という点も一緒に覚えておいてください。開始・中止・用量に迷うときは、小児科への相談がいちばん確かな基準になります。成分ごとに、だれに・なぜ必要かは赤ちゃんのサプリ、本当に必要?の記事でさらに見ていけます。