新生児が4時間以上眠っているときは、起こして授乳すべきですか?
新生児が長く寝ているとき、起こして授乳すべきか、そのまま寝かせていいのかを月齢と状態別にまとめました。低体重・黄疸などの注意が必要な状況や起こすコツ、病院に行くべきサインまで一目で確認できます。
「何時間も起きずに寝ているけど、このままでいいのかな」と、つい何度も様子を見に行ってしまいますよね。
「よく寝てくれてありがたい反面、もしかして長時間お腹を空かせているんじゃないかと不安になります。」
よく寝ていた赤ちゃんが4時間、5時間と続けて寝てしまうと、嬉しいながらもふと心配になります。起こしてでも飲ませるべきか、それとも寝かせたままでいいのか。初めて新生児を育てる親なら一度は悩むところです。
この記事では、新生児が長く寝るのは正常なのかということから、起こして飲ませるべき場合と寝かせたままでいい場合の見分け方、お腹が空いたサインの確認とやさしく起こすコツ、そして病院に行くべきサインまでを一つずつ整理しました。うちの赤ちゃんに合った答えを一緒に探してみましょう。
まずはまとめると
- 生後まもない時期や低体重・黄疸がある赤ちゃんは、起こして飲ませる必要があることがあります。
- その時期を過ぎて体重が順調に増え、特に異常がなければ、無理に起こさなくてもよい場合が多いです。
- 時計に合わせて必ず何時間おきに飲ませるというより、体重の増加とお腹が空いたサインを一緒に見るほうが役立ちます。
新生児が長く寝るのは正常ですか
何時間寝たら長く寝ていると言えるのか、はっきり決めるのは難しいです。赤ちゃんによって睡眠リズムの差が大きいからです。ただ、長く寝ること自体よりもどの時期の赤ちゃんが長く寝ているかが、より重要な判断基準になります。
何時間から長く寝ていると言えるの
生後数週間以内の新生児は、大抵2〜3時間おきに寝たり起きたりを繰り返すことが多いです。それより目立って長く、例えば4〜5時間続けて寝るなら、一度赤ちゃんの状態を見てみるのがよいでしょう。必ずしも問題があるという意味ではありませんが、月齢や状態によって意味が変わることがあります。
時間より月齢と状態が先
同じ5時間でも、生後3日の赤ちゃんと、順調に育っている2か月の赤ちゃんでは意味が違うことがあります。ですから時計の数字だけを見るより、赤ちゃんの月齢と今の状態を一緒に見るほうがずっと役立ちます。赤ちゃんによって差があるので、次の2つのセクションで、起こす側と寝かせたままでよい側に分けて見ていきましょう。
赤ちゃんごとに睡眠リズムがどれくらい違うのか気になる方は、まず新生児の睡眠リズムと起きている時間を見てみるのもよいでしょう。
こんなときは起こして飲ませるのがおすすめです
まだ出生体重に戻っている途中だったり、低体重・黄疸など気をつけるべき状況なら、長く寝るときは起こして飲ませるほうが勧められる場合が多いです。ただ正確な判断は赤ちゃんの状態によって異なるので、心配なときは小児科での相談が必要かもしれません。
生後まもない時期、出生体重に戻る前
生後まもない赤ちゃんはまだ出生体重に戻っている途中で、一度に飲む量も少ないため、長くお腹を空かせると授乳量が不足しやすくなります。ですからこの時期は、長く寝ていたら起こしてでも飲ませるほうが安全な場合が多いです。
低体重や黄疸があるとき
低体重で生まれたり新生児黄疸がある赤ちゃんは、より細やかに見ていく必要があります。黄疸があるときは、よく飲ませて便からビリルビンが出ていくのを助けることが大切だとされています。ただ黄疸がどの程度か、低血糖のリスクがあるかは、家で目だけで判断するのが難しい部分なので、こういうときは小児科で確認してもらうのがよいです。ちなみに鼻づまりや逆流を減らそうと上半身を高くしたり傾けて寝かせる方法はおすすめしません。乳児の安全な睡眠は、仰向けに平らに寝かせることが基本です。
授乳量が足りないように見えるとき
授乳中にうとうと眠ってしまう赤ちゃんが多いのですが、眠ったからといって必ずしもお腹いっぱい飲んだわけではありません。少し吸って疲れて眠ってしまった場合もよくあります。少しずつ足りない授乳が積み重なると全体の授乳量が不足することがあるので、1日の排尿回数や体重の増え方がいつもと違って見えたら、長く寝ているときに起こして一度もう飲ませてみるのが役立ちます。
こんなときは無理に起こさなくても大丈夫です
その時期を過ぎて体重が順調に増え、特に異常のない赤ちゃんは、長く寝ているからといって必ず起こす必要はない場合が多いです。お腹が空けば赤ちゃんが自分で起きて飲もうとすることが多いからです。
体重が順調に増えているとき
時間割に合わせて機械的に飲ませるより、赤ちゃんの体重と増えるペースを基準にするほうが、より信頼できるサインかもしれません。何時間という数字より、よく育っているかを見るのです。もちろん生後まもない時期や、先に述べた注意が必要な場合は話が違うので、状況に合わせたアプローチがよいでしょう。
反対に、赤ちゃんが順調に育っていて、そろそろ授乳間隔を少しずつあけてよいか気になってきたら、月齢と体重を目安に少しずつ広げていく方法を参考にしてみてください。
おむつと満足度で確認する
十分に飲めているかは、1日の排尿回数、体重の増え方、授乳後の満足そうな様子で一緒に測ることができます。次の表で、起こす側と寝かせたままでよい側を比べてみましょう。
| 見るポイント | 大体は起こして飲ませる | 大体は寝かせてOK、状態が良好なとき |
|---|---|---|
| 月齢 | 生後まもない時期、出生体重に戻る前 | その時期を過ぎたあと |
| 体重 | 出生体重に戻る前・低体重 | 順調に増えている途中 |
| 状態 | 黄疸・授乳量不足が心配なとき | 特に異常なくよく育っているとき |
| おむつ | 排尿が目立って少ないとき | 十分に濡れているとき |
この表は一般的な参考基準なので、赤ちゃんによって差があります。曖昧だったり心配だったりするときは、小児科で相談するのが一番確実です。
お腹が空いているか確認して、やさしく起こす方法
起こすことにしたなら、赤ちゃんが送るお腹が空いたサインを先に読み取り、眠りを浅くして起こすほうがスムーズです。泣くまでに気づければ、授乳も一層スムーズになります。
お腹が空いたことを知らせるサイン
赤ちゃんはお腹が空くと、泣く前にまずサインを送ります。口をもぐもぐさせたり、首を回して何かを探すような様子、手を口に持っていく行動が代表的です。このような初期のサインが見えたときに飲ませると、赤ちゃんも保護者も楽になります。逆に部屋が暑かったり服が厚くて寝返りを打っている場合もあるので、泣いている理由が空腹なのか暑さなのかも一緒に見てみましょう。
眠りを浅くして起こすコツ
深く眠っている赤ちゃんを無理に揺すって起こすより、眠りを浅くしてから自然に起こすのがよいです。
- おむつを替えて軽く刺激を与えます。
- おくるみや服を少し緩めて体温を下げます。
- 手足や背中をやさしくさすりながら話しかけます。
- ある程度起きたらすぐに飲ませて授乳につなげます。
それでもずっとうまく飲まず、ぐったりしているようなら、時間を引っ張らずに小児科に問い合わせてみましょう。
こんなサインが見えたら病院に行ってみましょう
ほとんどは様子を見ても大丈夫ですが、以下のようなサインが見えたら、時間を置いて見守るより早めに小児科を受診してみましょう。
- よく寝ていても排尿量が目立って減ったり、体重が増えなかったりするとき
- 黄疸がひどくなったり、皮膚・白目がより黄色くなるとき
- ぐったりして、起こしてもあまり飲もうとしないとき
- 熱が出たり、繰り返し吐いたりするとき
- 口の中が乾き、涙・尿が大きく減って脱水が疑われるとき
- 呼吸の様子がいつもと違って苦しそうだったり、おかしいとき
このなかで脱水が疑われるときは、家で脱水サインを確認する方法を知っておくと役立ちます。
よくある質問
Q. 新生児が5時間続けて寝たら起こすべきですか?
生後まもない時期や低体重・黄疸があるなら、起こして飲ませる必要があることがあります。その時期を過ぎて体重が順調に増え、異常がなければ寝かせたままでよい場合が多いですが、心配なら小児科で相談してみるのがよいです。
Q. 長く寝ると低血糖になったりしないでしょうか?
特に異常のない赤ちゃんは、お腹が空けば自分で起きて飲もうとすることが多いです。ただ新生児の初期や低体重などリスク要因があると、低血糖により気をつける必要があるので、この判断は専門医の確認を受けるのが安全です。
Q. 起こしてもあまり飲まないときはどうすればいいですか?
おむつを替えたり、服を少し緩めて眠りを浅くしたあと、もう一度飲ませてみることができます。それでもずっとうまく飲まず、ぐったりしているようなら、時間を引っ張らずに小児科に問い合わせてみましょう。
まとめ
長く寝る赤ちゃんを必ず起こさなければならないわけでも、必ず寝かせておかなければならないわけでもありません。生後まもない時期・低体重・黄疸のように気をつけるべき状況なのか、それともよく育っている赤ちゃんかによって答えが変わります。時計の数字より体重とお腹が空いたサインを一緒に見ること、そして心配なサインがあるときに小児科で相談すること。この2つだけ覚えておけば、気持ちが少し楽になるはずです。
授乳の時間と量、寝る時間は、数日経つだけでも混乱しやすいものです。すくすくぱしゃに母乳・ミルク・睡眠の記録を一緒に残しておけば、赤ちゃんがいつから長く寝るようになったのかと授乳パターンを一目で振り返ることができ、後で小児科で相談するときも状況を説明しやすくなります。
こうした記録がなぜ役立つのかをもっと知りたい方は、授乳記録を残しておくとよい理由もあわせてどうぞ。
参考にした資料
保健福祉部・疾病管理庁 国家健康情報ポータル、新生児の授乳および新生児黄疸の案内
大韓小児青少年科学会、母乳育児および新生児のケア情報